トロンはアルファー線（α線）を出して次の違う元素に変わります。この元素もα線を出してその次の元素に変わります。このようにα線などを出して変わっていきますが、最後には安定な元素になって放射線を出さなくなります。この変わる時間の半分を半減期といい、トロンでは安定な元素になるまでの半減期が約12時間に相当します。参考にラドンは約23年に相当し、トロンに比べて15000倍以上も長いのです。

トロンのα線はエネルギーが高く、強力なイオン化作用（物質への活性作用）があります。トロン温泉水を利用することで、全身に適度な生理的刺激が及びます。

戦前の理化学研究所で放射物理化学の分野で活躍された飯森里安博士と畑晋博士がトロン開発のルーツです。特に畑晋博士は天然のラジウム温泉の欠点を省き、効果的な「人工トロン温浴水」の理論を考えました。

トロンを効率的に抽出するため、畑晋博士の開発した弱酸性下での抽出方法に基づき完成しました。

ラジウム温泉（療養泉）は8.25マッヘ（113Bq/リットル）（温泉法、および日本薬学会規定で定義される放射濃度）以上と決められていますが、トロン温浴水の濃度は約16マッヘ（220Bq/リットル）あります。また、世界保健機関（WHO）が飲料水中のランド濃度限度として18.9マッヘ（259Bq/リットル）以下と定めている基準にも適合しています。

放射能泉は天然でも人工でも含まれる元素が同じで同じ濃度であれば、効果は同じであることが分かっています。しかし、天然のラジウム温泉の場合は、季節や時間、天候や地殻変動などの諸条件により、放射性元素の種類や濃度が異なります。また、ラドンは半減期が長く、身体に蓄積されると悪い影響が出ると危惧されています。

トロン温浴水は半減期も短いため蓄積などの影響はありません。